アンケートの概要
1.アンケートの評価プロセス
本アンケートでは、アンケート調査の回答内容を基に、企業の環境経営への取組状況を評価しています。業種毎の特性を踏まえた企業評価を実現するため、各業種内で相対的に取組が優れている企業を選定するベスト・イン・クラス方式を採用しています。対象企業を東証33業種をベースに独自の27業種に分類し、各業種内で企業の環境経営を相対的に評価しています。業種内で上位25%の企業にAランク、25%~75%の企業にBランク、75%以下の企業にCランクを付与しています。また、一定のスコア以下の企業や、不祥事により評価ダウンした企業に対しては、Dランクを付与しています。「損保ジャパン・グリーン・オープン(愛称 ぶなの森)」では、A~Cランクの企業を投資候補銘柄群としています。
2.アンケートの評価の視点
本アンケートは、「環境マネジメント」、「環境コミュニケーション」、「環境パフォーマンス」の3つの要素から構成されています。これら3つの要素を充足することが、環境経営を推進し企業価値を向上させていくうえで重要と考えています。特に企業価値に重大な影響を及ぼす取組を重視して評価しています。また、業種毎の特性に合わせて、設問の構成や配点ウェイトを変更しています。
3.不祥事モニタリング
評価の一環として、「コンプライアンス・企業倫理」「安全と品質」「環境」「情報」「人権・労働」に関する不祥事情報を随時ウォッチしており、重大な不祥事が発生した企業に対して、評価の見直しを行っています。不祥事情報のモニタリングのプロセスと評価ダウンの判断のポイントは、以下の通りです。なお、評価をダウンした場合、一定期間経過後に評価ダウンの解除可否を判断しています。
4.評価スケジュール
毎年9月から10月にアンケート調査を実施し、回答いただいた企業様には翌年2月に評価結果をフィードバックしています。また、ESG経営調査の評価結果と合わせて実施する「サステナビリティ評価(SOMPOサステナビリティ・インデックス構成銘柄の選定)」については、該当する企業様に毎年6月頃に結果を通知しています。
アンケートの活用目的・アンケート回答のメリット
アンケートの活用目的
1.エコファンド「ぶなの森」等の投資先選定の参考資料として
個人投資家向けのエコファンド「損保ジャパン・グリーン・オープン(愛称 ぶなの森)」や機関投資家向けの「サステナブル運用」等において、投資運用を行うSOMPOアセットマネジメント株式会社が、投資先を選定する際の参考資料として利用させていただきます。
2.「損保ジャパン・グリーン・オープン(愛称 ぶなの森)」等の開示資料の中でのご紹介として
優れた取組をされている企業様については、「ぶなの森」の最新月次レポート等の開示資料の中で、ご紹介させていただくことがあります。なお、ご紹介させていただく場合は、アンケートの章ごと(Ⅰ.環境マネジメント、Ⅱ.環境コミュニケーション、Ⅲ.環境パフォーマンス)の貴社スコアが開示対象となります。アンケートへの個別の回答内容等を公表することはございません。
3.環境経営の調査・研究のための資料として
SOMPOグループが、日本企業における環境経営の調査・研究の参考資料として利用させていただきます。この場合、個別企業名や本アンケートの調査結果をランキング形式で公表することはございません。
アンケート回答のメリット
1.アンケート回答を基にした評価結果をフィードバックします。
評価結果では、貴社の総合ランクを確認できるほか、アンケートの分野別スコアを同業種の平均スコアと比較することができます。
2.「環境経営調査の結果報告書」にて、回答の分析結果を報告いたします。
本報告書では、一部の設問の回答状況(各選択肢の選択比率)や、全業種の分野別平均スコア等を確認できます。
3.評価結果は、「アンケートの活用目的」の通り、投資先選定の参考情報として活用されます。
<参考:ESGファンドの補足説明>
・「損保ジャパン・グリーン・オープン(愛称 ぶなの森)」
「損保ジャパン・グリーン・オープン(愛称 ぶなの森)」は、日本のエコファンド・ESGファンドのなかで最大級の資産規模を誇る個人投資家向けのESG運用プロダクトであり、環境対策等に積極的に取り組む企業の株式に投資しています。本アンケート結果を用いて「環境経営」の調査・評価を行い、その結果を基に信用リスク、流動性リスク等を勘案して、「ぶなの森」の投資候補銘柄群(ぶなの森ユニバース)を選定しています。
<運用プロセス>
・「サステナブル運用」
「サステナブル運用」は、年金基金・機関投資家向けのESG運用プロダクトであり、ESG(環境、社会、ガバナンス)の評価が高い企業に幅広く投資しています。ESG評価と株式価値評価を組み合わせて独自に作成するアクティブ・インデックス「SOMPOサステナビリティ・インデックス」に追随する運用を行っています。本アンケート結果は、サステナブル運用のE(環境)に関する評価に用いています。S(社会)とG(ガバナンス)に関しては、「ESG経営調査」の評価結果を用います。「SOMPOサステナビリティ・インデックス」に選定された企業様に対しては、「サステナビリティ評価結果のお知らせ」と「SOMPOサステナビリティ・インデックス」ロゴマークを毎年6月頃にご案内しています。
<運用プロセス>
下図は2025年度「SOMPOサステナビリティ・インデックス」のロゴマークです。
ロゴマークは、企業様とSOMPOアセットマネジメント及びSOMPOリスクマネジメントとの対話を通じてESG向上に向けた相互理解を深め※1、より企業様の企業価値が拡大し※2、今後ますますのご発展を祈念するイメージを示しています。